[ebm-papst製ファン] 製品寿命について


最終更新日 2009年2月2日

対象製品
ebm-papst製ファン

要旨

期待寿命L10Δはebm-papstと他メーカーとの比較に役立つものとしてお使いください。

製品寿命L10(40℃)、L10(Tmax)はebm-papstでの長年の継続的試験によって実証された製品寿命です。

※L10: 90%の残存率を示すファンの使用時間

製品寿命データ

ebm-papstは3通りの異なる製品寿命を記載しています。2つは従来の表記で、40℃での製品寿命L10(40℃)と、個々の最高使用温度Tmaxでの製品寿命L10(Tmax)。そして新しい値として、期待寿命L10Δ(40℃)です。

製品寿命L10(40℃)とL10(Tmax)

製品寿命L10は、ebm-papst社内で行っている寿命測定用耐久性試験より導き出されます。試験は専用の試験装置において、異なる温度(40℃・70℃)で様々な取付向きにして、風量・回転数・騒音値が既定値外になるまで、つまり製品としてファンが終末を迎えるまでの間行われます。

このような試験には、まとまったデータを得るまでに非常に長い年月を要します。現在でも引き続き試験は行われていますが、中には1980年代に開始され未だに試験継続中の製品もあり、この事実はebm-papstファンの際立つ信頼性の証明であるといえます。

それぞれの温度による製品寿命L10は、耐久性試験結果およびワイブル分布を元に決定されます。

長年の寿命測定試験での経験より、様々な設計パラメータ・温度が製品寿命に影響を与えることがわかりました。試験に加え製品仕様/設計の共通化をすることで、新しい製品においても高い精度で温度ごとの製品寿命を表すことができます。

新表記: 期待寿命L10Δ(40℃)

期待寿命L10Δは小型ファン市場においてよく見られる計算方法に基づいた寿命値です。ここでは非常に高い温度での耐久性試験を基にしています。試験より低い温度での寿命値は、高い温度での試験結果をある計算式に当てはめ算出によって決定します。この寿命計算によると、特に常温において、非常に長い寿命値となります。